ヤンマーグループは、2012年に策定したミッションステートメントと行動指針を全社員が正しく理解するため、さまざまな「ミッション浸透活動」を開始しました。
現在は、社員一人ひとりが、自身の仕事とミッションとのつながりを理解し、自ら率先して行動できるようになるため、「ミッション研修会」や「YWKグローバル大会」を開催しています。
ヤンマーグループは、2012年に策定したミッションステートメントと行動指針を全社員が正しく理解するため、さまざまな「ミッション浸透活動」を開始しました。
現在は、社員一人ひとりが、自身の仕事とミッションとのつながりを理解し、自ら率先して行動できるようになるため、「ミッション研修会」や「YWKグローバル大会」を開催しています。
2012年度から取り組みを開始した「ミッション浸透活動」は、プレミアムブランドプロジェクトと連携を図りながら、ミッション経営の実現に向けて取り組んでいる活動です。
「ミッション・行動指針の理解深化」「行動指針に基づいた活動の喚起」「組織を横断する課題解決力向上」の3つの目的を達成することで、ヤンマーの社会的存在意義の理解の向上と、経営計画の達成を図ります。
海外のグループ会社を含め、ヤンマーグループ全体で開催している「ミッション研修会」は、2014年6月までに、2度開催されました。2013年度は国内52会場で81回、海外22会場で32回開催され、ミッションステートメントと行動指針を共有するとともに、リーダーとしての仕事のレベルアップや、お客様の生涯価値を高めるために何ができるかを考え、ディスカッションしました。共通のテーマを取り扱うことでグローバルにグループ共通の価値観を醸成し、ヤンマーグループ総合力向上の一助となっています。
2014年3月、ヤンマーグループは「YWKグローバル大会」を開催しました。
YWKとは「Yanmar Way by Kaizen」の略称で、知恵ある改善を繰り返し、ミッションやビジョンの実現に向け企業体質を強化する活動です。「YWKグローバル大会」はこれらの活動成果を発表・賞賛する大会として、今回初めて開催されました。これまで生産系の部門で行われていたQC活動に加え、全グループから改善やチャレンジを募集し、全648チームのなかから選ばれた21チームが大阪で成果を発表しました。
QC部門、改善部門、チャレンジ部門の優秀チームに加え、特別賞、Facebook「いいね」賞が選出され、山岡社長から表彰されました。これからもグローバルに相互啓発を促す機会として大会を開催し、社員一人ひとりが自発的に改善、挑戦する風土の醸成を目指します。
2013年9月以降、大形機種の生産量が増加し、仕組み工程能力が不足することが予想されたため、EY22・EY26仕組み作業時間の20%低減の目標に向かい、大形仕組み工程における作業時間の短縮を実現しました。
韓国農機市場で事業量を拡大していくため、他社との差異化を図り、"さすがヤンマー"と言われるサービス活動の展開に取り組み、お客様から高いサービス満足指数を得ました。
より多くのお客様の要望にこたえ、サービスで営業するという目標を達成するために、整備リードタイムの改善に着目しました。「見積の回答待ち」や「人間待ち」等の待ち時間の削減に取り組むことにより、整備リードタイム30%の短縮を達成しました。
伊吹工場から岡山工場へトラクターの生産を移管する際に、各部門からキーパーソンを集め、想定される品質問題を事前に検証し、市場への不具合流出ゼロを実現しました。
カム軸ラインにこれまで顕在化していなかった不良が多発したため、治具の見直しやチャックの改良、加工プログラムの修正などを行い、不良の発生を削減しました。
ヤンマーグループの社員が、日々の業務を通じてどのようにミッションステートメントを意識し、お客様の課題解決に取り組んでいるのか、具体的な社員の声を全グループに広く紹介しています。
社員自らが行動指針に沿ってお客様の課題解決に取り組んだことで、ミッションの実現につながった事例を集めた小冊子です。事例を参考にすることで自らの行動を進化させるきっかけ作りに役立てています。
数年前、大型台風が広島を直撃し、私がポンプ場や非常用発電機納入機場への緊急呼び出しに対応していた時のことです。
電話会社の担当者様より、電話交換所の発電機が運転不能となったためすぐ見て欲しいとの緊急依頼がありました。私は別の現場の対応中だったため、終わり次第お伺いすることを約束しました。その後、お客様より「電源車を手配したのでもう現場に来なくていい」と連絡があったのですが、結局、電源車も運転できない状況とのことで再度調査依頼がありました。
私が現地へ急行すると、他社製のエンジンが冷却水の供給不足により運転できなくなっていました。水圧・水温に余裕があったため冷却水の出口バルブを絞って水量調節を行うことで連続運転可能となり、処置完了後、お客様に注意点を伝えて現場を離れました。そして翌年、機器更新の際にヤンマー製の発電機を注文していただけることとなったのです。
この経験を通して、お客様が本当にお困りの際に的確に対応することがお客様にとっての価値を生み、思いもよらないところで新たなビジネスにつながることを学びました。