農機・建機の動きを司る

電子制御ソフトウェアを開発

農機・建機の

動きを司る

電子制御ソフトウェアの開発

中央研究所
エレクトロニクス開発センター

自然科学研究科 情報電気電子工学専攻修了
2010年入社

宮﨑 勝也KATSUYA MIYAZAKI

現在の
主な
仕事内容

近年の農機・建機では、性能、省エネ、快適さの向上や自動化はもちろん、販売後のメンテナンス・サービスにも電子制御は必要不可欠な技術となっています。このような農機・建機の頭脳とも言うべき電子制御ソフトウェアを迅速、高品質に開発することが私のミッションです。
現在は、海外向けの普通型コンバインの開発を担当しています。各事業部と連携しながら、必要な電子制御機能の検討、設計、試験と量産に移行するまでの全工程に携わります。パソコン上のソフトウェアの開発だけでなく、中国や東南アジアでの圃場(ほじょう)試験にも参加し、実際に機械を見て、操作しながら、電子制御機能の性能評価も行っています。また、技術開発と同時にプロジェクトの日程計画や進捗管理、事業部との調整などのマネジメントも重要な仕事です。

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ヤンマーで
働く魅力

広い視野を持つことができる点だと思います。エレクトロニクス開発センター(ELC)は、ヤンマーの全プロダクトに搭載される電子制御開発を一手に引き受けています。そのため、ヤンマー全体で最適となる視点で開発を進めることも求められます。私自身も入社3年目までは、建機の電子制御開発を担当していました。そのときに学んだことは現在のコンバイン開発にも活きています。
また、実際の開発業務では、企画から量産までの全開発工程を担当するため、仕事の幅が広いことに加え、各個人の裁量も大きいと感じます。実際に現地の状況や機械の使われ方を自分で見て、技術者として何をするべきかを考え、自ら実践していくことができる会社です。そのため、開発に関わった商品には愛着がありますし、お客様に使われている様子を見ると大きな達成感があります。

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大切に
している
想い

結果を出すために、仕事のやり方にこだわることです。量産開発では、新製品をタイムリーに不具合なく開発し続けることが求められます。新機能を搭載した機械でも、不具合があり、お客様の仕事を止めるようでは良い結果とは言えません。お客様の生活を支える産業機械として、品質を安定的に確保するためには、その開発プロセスが重要だと思います。
仕事では、開発プロセスに込められた先輩達の知識やノウハウを、いかに自分のものとして実践できるかを意識しています。また、新たに始まるプロジェクトでは、何か一つでも自分の仕事のやり方をブラッシュアップすることを心がけています。
それは仕事の結果を出すためでもあるし、個人として組織として成長することにもつながると思います。こだわりを持つことで、仕事も面白くなると思います。

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印象に
残っている
エピソード

YH4/5条自脱型コンバインの制御開発は、担当製品が建機からコンバインに変わって初めてのプロジェクトでした。この商品は、プレミアムブランドとして販売される初めてのコンバインということで注目度もあり、開発期間を守る一方、担当する電子制御機能の品質を確保することが重要だと感じていました。
コンバインは、刈取・脱穀・選別・排出などを一台で行う複雑な機械のため、現在の農機・建機の中で、最も大規模な電子制御システムを搭載しています。この制御開発を不具合なく着実に進めるには、これまで以上に開発要件を厳密に管理することが重要だと思いました。そこで、まず開発機能を小機能に分割していき、数百におよぶ開発要件を抽出しました。そして、その1件毎にIDを振って識別し、各要件の設計・試験の進捗を管理する手法を提案し、実践しました。
地道な作業ですが、開発チームの各個人のやるべきことが明確になり、効率・品質ともにプラスになったと感じています。結果的にプロジェクトは、ほぼ日程通りに完了することができました。私にとっては、コンバインという新たなプロジェクトでも開発に貢献できたことで、仕事の幅の広がりを感じることができました。

ヤンマーを一言で言うと?

遊び心のある会社。

ヤンマーを志望した理由は?

農業分野に関わることができる。新しいことに挑戦する姿勢に魅力を感じて。

今後の夢は?

現在の目標は、今開発中の海外向けコンバインを無事量産させることです。次のプロジェクトでも、自分なりのこだわりを持って開発に挑んでいきたいと思っています。

就活生の皆さんへ

皆さんにはいろんな可能性が広がっています。先入観にとらわれず、広く社会を見て欲しいと思います。

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