お知らせ

廃食油を利用したバイオマス発電機の導入事例が「平成28年度新エネ大賞審査員長特別賞」を受賞

2017年02月15日
ヤンマーエネルギーシステム株式会社

<「北海道開拓おかき」の製造工場に導入したバイオマス発電機>

ヤンマーエネルギーシステム株式会社と株式会社ホリ、株式会社BDFの3社による「北海道開拓おかき」製造工場からの廃食油を利用したバイオマス発電機の導入事例が、「平成28年度新エネ大賞(主催:一般財団法人新エネルギー財団)」において審査委員長特別賞を受賞しました。

「新エネ大賞」とは、新エネルギーの一層の導入促進と普及及び啓発を図るため、新エネルギーに係る商品及び新エネルギーの導入、あるいは普及啓発活動を広く募集し、そのうち優れたものを表彰するものです。
当社は、「北海道開拓おかき」の製造工程において発生する廃食油を利用したコージェネレーション設備を株式会社BDFと共にシステム構築し、株式会社ホリの製造工場へ導入しました。このたびの受賞では、本システムが化学反応を行わず不純物や水分を除去した状態で直接燃料※1 として利用する仕組みを採用したことで、事業性の向上、全国の廃食油回収事業所への普及が期待できる取り組みであることが評価されました。

今後も当社は、エネルギー変換の分野でお客様の課題解決に取り組み、より豊かな暮らしができる資源循環型社会の実現を目指してまいります。

■ システム概要について

「北海道開拓おかき」の製造工程において発生する廃食油を利用した発電出力25kWのコージェネレーション設備です。従来、廃食油を自動車等の燃料として利用するにはメタノールと触媒を加え、エステル交換反応※2をさせるための精製設備設置による多額の設備投資が必要でした。今回の導入事業では、科学反応を行わずに不純物や水分を除去した状態で直接燃料として利用しており、高い事業性を確保することができました。また、廃食油の燃料化から発電までの設備を搭載したユニット構造となっており、ワンストップのバイオマスエネルギーシステムです。

<発電システムフロー>

  • ※1直接燃料:植物性油を、化学反応を行わずに廃食油から異物を取り除いたもので、S.V.O(ストレート・ベジタブル・オイル)といわれます。
  • ※2エステル交換反応:植物性油にメタノールを加え、触媒と反応させる事で、軽油に近い特性の燃料(FAME:脂肪酸メチルエステル)ができます。

【報道関係者お問合せ先】

ヤンマー株式会社 経営企画ユニット
ブランドコミュニケーション部 広報グループ
E-mail: koho@yanmar.com

  • お知らせに記載されている内容は、2月15日時点のものです。最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。

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