舶用エンジン - ニュースリリース

レーザクラッディング技術を活用した部品再生ビジネスの本格展開について

2015年04月20日
ヤンマー株式会社

ヤンマー株式会社(本社 大阪市北区 社長 山岡健人、以下ヤンマー)は、レーザクラッディング技術※を活用した船舶用および一般産業用部品等の部品再生ビジネスに参画いたします。

アジア及びヨーロッパで部品再生ビジネスを幅広く展開している Laser Cladding Singapore Pte. Ltd.社(本社:シンガポール 社長:Lau Huang Nam 以下LCS)発行済み株式の一部取得を、当社のシンガポール現地法人であるYANMAR ASIA (SINGAPORE) CORPORATION PTE.LTDを通じて完了いたしました。

なおこのたび、日本国内においても、レーザクラッディング技術を用いた部品再生ビジネスを本格的に展開すべく、LCSの100%子会社であるレーザクラッディングジャパン株式会社(以下 LCJ)を設立し、本格的な部品再生ビジネスを展開するはこびとなりましたので、以下のとおり合わせてお知らせいたします。

1.LCSへの出資及びLCJ設立の背景と目的

当社はお客様が我々の商品から得る生涯価値を最大にすべく、様々なサービスをこれまで提供してまいりました。 今回、お客様との接点拡大ならびに更なる価値向上を目指し、当社からご提供するアフターサービスメニューにレーザクラッディング技術を活用した部品再生ビジネスを追加することで、以下の達成を目指します。

  1. お客様のライフサイクルコスト低減(コスト・耐久性)
  2. お客様への部品納入リードタイム短縮
  3. 環境に配慮した部品再生手段の提供(クロムメッキによる再生の代替手段提供)

2.LCJの概要

  1. 社名:レーザクラッディングジャパン株式会社
  2. 代表者:社長 上山 康文(うえやま やすふみ)
  3. 所在地:兵庫県尼崎市長洲東通1丁目1番1号
  4. 事業内容:船舶用および一般産業用部品の再生
  5. 設立(登記)時期:2015年4月6日
  6. 資本金:5000万円

【ご参考資料】

1.※レーザクラッディング技術による部品再生の概要

使用済み部品の磨耗部に、金属粉末とシールドガスを吹きつけながらレーザ光で肉盛りすることで、当該部品を補修し再利用可能とする部品再生・加工技術。この技術を用いることで様々な金属の補修・再利用が可能となり、部品を新品部品と交換することなく、耐久性復元もしくは、長寿命化を実現する。

2.レーザクラッディング技術による部品再生の利点

磨耗部の肉盛り厚さのコントロールが容易(1mm以上磨耗した部品の補修も可能)であることからリコンディション後の加工工数を低減し、短納期での部品再生が可能。また、熱による(ひずみ等の)影響低減が可能。対象部品に最適な金属粉末を選択することで、耐腐食・磨耗、断裂性を向上させ、耐久性及び経済性に優れた部品を提供し、エンジンのライフサイクルバリュー改善に貢献することができる。

3.現時点での主な対象部品

内燃機関のピストンおよび各種シャフト部品 他 (添付写真参照)

以上

【部品加工例】

磨耗したピストン
<磨耗したピストン>
リコンディショニングしたピストン
<リコンディショニングしたピストン>
レーザクラッディング加工のようす
<レーザクラッディング加工のようす>

【本件に関するお問合せ先】

ヤンマー株式会社 人事総務法務ユニット 総務部広報グループ
TEL: 06-6376-6212 FAX: 06-6372-2455
E-MAIL:koho@yanmar.co.jp

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