農業生産法人 有限会社鍋割川ユニオン
代表取締役
及川 光孝様
- 地域 : 岩手県花巻市
- 掲載年 : 2021年
- 作物・作業 : 水稲
- 密苗導入面積 : 20㏊
農業生産法人 有限会社鍋割川ユニオン
代表取締役
(有)鍋割川ユニオンは、既存の麦転作組合から任意組合の形態を経て、2005年に地域農業の引き受け手として法人化し、現在の組織となった。全経営面積150haのうち、100haが水稲で、そのうち食用米を80ha、飼料用米を密苗で20ha栽培されている。密苗との出会いは4~5年前だ。もともと他社機を改良して1年使われた後、ヤンマーの密苗田植機を導入してから勢いづいた。
代表取締役の及川さんは「密苗の導入は、苗箱数を減らすことで労力軽減とコスト低減を実現することが目的でした。また働く人がもっと楽になるように、育苗培土を軽い物へ変更する予定です」と語ってくれた。
密苗導入の効果のほどはというと、「これまで慣行栽培では、苗箱を20枚/10a使っていたところが、密苗にすると12~13枚/10aになって、10a当たり6~7枚の苗箱が削減できました。密苗は、苗を運ぶ回数も、苗箱の枚数も少なくなるのが一番のメリットです。」と、喜ばれる及川さん。収量も慣行と遜色のない600kg/10aと、満足していただけている。
及川さんがオート田植機を導入されたきっかけは、農業経験のない人でも、田植えが上手にできる農業を目指したい、という想いからだそうだ。「昨年入社した若い社員が運転しても、オート田植機だとまっすぐ植えることができました。縦と横の条合わせを自動的にやってくれることが良いですね。まっすぐ、きれいに植付けできれば、溝切りもしやすく、作業の効率化につながります。また、きっちり条合わせができると刈取作業にもストレスがなく、なにより、運転に気を取られず、苗の本数など、別のことに気を使えることがオート田植機の素晴らしいところだと思っています」。
これからの農業についてうかがうと、「農業経験のない人でも意欲のある人が、すぐに上手に作業ができるような機械を導入すれば、楽しく農業をする若い人が増えて、明るい未来ある農業になると思っています。農地を守るために、若い人に働いてもらえるような環境整備をしていき、おいしいお米をつくって直販もしていきたいです」。そう夢を語る及川さんに、密苗とオート田植機はこれからも応えてくれるだろう。
栽培のポイントやよくあるご質問など、初めて導入する方にもこれまで経験のある方にも役立つ情報をご紹介
4~8条まで、密苗にベストマッチな田植機