農事組合法人たねっこ
工藤 修様
工藤 浩一様
- 地域 : 秋田県 大仙市
- 作物・作業 : 水稲(180ha) / 大豆(106ha)
- 購入型式 : AG6114R(情報支援機能付コンバイン)
農事組合法人たねっこ
農事組合法人たねっこは、大豆の作業機などの畑作の機械は長らくヤンマー製をご愛用いただいているが、稲作関連ではオール他社機という歴史がある。今回、ヤンマーコンバインを導入されたのは初めての出来事。統括主任である工藤浩一さんに導入の経緯についてうかがった。
「2016年からヤンマーとコニカミノルタの合弁会社であるファームアイ株式会社のリモートセンシングと可変施肥を実施してきました。2017年に収量データを測定するために、コンバインの実演デモをしてもらったんです。収量データを取るためだったのですが、とても良い機械だと思いました。ちょうど他社機の更新時期だったこともあり、2018年に購入しました」と当時の思いがけない出会いを振り返った。
購入の窓口になったのは、JA秋田おばこ営業担当の加藤仁さんで、ヤンマーの担当者はヤンマーアグリジャパン株式会社主任の加藤大輔担当だ。
加藤仁さんは「新しい機械が出たら、すぐに研修会に参加して常に勉強しております。何かあったら、とにかくすぐに駆け付けるということがモットーです」と頼もしく語ってくれた。
加藤仁さんと連携する加藤大輔担当も「故障やトラブルがあった場合は、加藤仁さんから連絡があり対応しています。専用の整備センターと連携して、作業に支障が出ないように修理ができます。他社とは区別化できる大きなポイントです」と胸を張った。
「何かあったら、すぐに駆け付けてくれるのは安心ですね。特にリモートセンシングの件ではきめ細かく対応してもらっています」と語る工藤浩一さんは、ヤンマーのサポート体制にご満足のようだ。
コンバインの機能について工藤浩一さんにうかがってみた。「加藤大輔さんに手伝ってもらってデータの入力を行い、コンバインから得た収量データをスマートアシストに反映させて使っています。作業時間や移動時間、収穫場所などが蓄積されるので、オペレーターの日報になりとても楽ですね。また、ほ場ごとの収量がわかるのはとても便利です。従来のコンバインでもできないことはないのですが、細かい作業になってしまいます」と簡単な操作で各種のデータを取得する機能に納得の表情だ。
また、操作性については「私は操縦していないのですが、代表理事はとても操縦しやすいと満足していましたよ。長年、他社機に慣れているので、若干の慣れは必要だとも言っていました。あと、ノークラッチ副変速はスイッチひとつで副変速を作業速度から移動速度に変えられるのでとても楽ですよね」。
工藤修さんがコンバインに乗っている所を見ていた加藤大輔さんも「代表理事がたまに全開で排出場所に戻って来られるので、ノークラッチ副変速をうまく使っておられると思います」と工藤修さんにも好感触のようで嬉しい限りだ。
停止しなくても、ボタン1つですばやく変速ができ、籾排出時に便利です。
最後に今後の運用についてうかがってみると「リモートセンシング→可変施肥→コンバインで収量データ確認という一連の作業が連動していることは満足しています。ただ、スマートアシストで構築したデータを次の年にどう活用するかが重要だと思います。めざす場所を明確にしておかないと宝の持ち腐れになりますから。例えば、ほ場の収量マップが取れれば、リモートセンシングの測定マップと合わせることで具体的な対策を取ることができます。そういう活用方法をセットで考えないといけないですよね」と、これからの時代を担うスマート農業に意欲的に取り組む工藤浩一さんの姿があった。
加藤大輔担当も「各種データの収集や活用方法については大きな宿題をもらった気分です。今回導入いただいたコンバインは各種データの収集の他に、故障した場合やエラーに迅速に対応します。例えば、電気関係の異常やオーガを上げたままで走行した場合、バッテリーが低下したら連絡が入ります。お客様よりも早くトラブルを察知できるので、作業になるべく影響しないように事前に対応できます。また、盗難防止機能もありますので、保険としてもお考えいただけます」と性能はもちろんのこと、安心してお乗りいただける機械だと太鼓判を押した。
基本機能はもちろん、先進の情報支援機能も搭載したAGシリーズの後継機