株式会社 ヤマザキライス
山崎 能央様
- 地域 : 埼玉県北葛飾郡
- 作物・作業 : 水稲(約80ha)
- 密苗実証面積 : 約80ha
株式会社 ヤマザキライス
株式会社ヤマザキライスの山崎さんは、2016年に30ha、2017年には全量の密苗を実施され、そのメリットを大いに実感されている。それ以前より、種籾を厚播きにして田植機のかき取りを少なくし、苗箱が減らないか検討されていた山崎さん。今回は密苗チャレンジ後の具体的なメリットについてインタビューした。
「省力化と低コスト化を目指して、2016年に密苗にチャレンジしたんですが、その結果がすごく良くて、今年はYD-Rの8条を購入し、80ha全量密苗で育成しました。密苗だと苗箱が減るから培土も減る。従業員が運ぶ苗の量が5分の3に減り、人件費も資材費も大きく減りました。慣行での80haだと苗箱は14,000枚。この14,000枚を播種、育苗、田植えと合計で6回さわることになるんです。14,000枚×6回ですから84,000回。苗箱1枚が約7kgですから、とんでもない総重量になる。
それが密苗にすると、苗箱が約8,000枚になって、さわる回数も約48,000回に減るんです。それだけですごいことなんです。管理がいつも通りで、安定した省力化で時間が減らせるのは大きいです。」
育苗も管理も慣行栽培と変わらない密苗。山崎様のように大規模なほ場をお持ちの方はもちろん、小規模ほ場の方にも、省力・省時間というそのメリットは大きいといえるだろう。
「確実に売上を上げるには絶対失敗がないところを目指すんです。密苗は育苗して植えていけば、よっぽどじゃない限り失敗がないですからね。そこの部分で省力化できているところが大きいですね。」
苗箱を減らして稲作経営コストを低減したいという想いを実現されている山崎さん。今後も密苗を継続していただきたい。
栽培のポイントやよくあるご質問など、初めて導入する方にもこれまで経験のある方にも役立つ情報をご紹介
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