個人専業農家
駒村様
- 地域 : 新潟県長岡市
- 作物・作業 : 水稲(12ha)
- 購入型式 : YH570,ZQJWU(Z : JAグループ独自型式)
個人専業農家
新潟県長岡市で12haの水稲を栽培する駒村さんが、初めてコンバインに触れたのはなんと高校生の時だったそうだ。「私は就農して13年になりますが、初めてコンバインに乗ったのが高校生の時でした。その時から丸ハンドルに慣れ親しみ、他のコンバインに乗ったこともないので、次もヤンマーかなと思っていました」。YHコンバインとの出会いは、駒村さんにとって自然な流れだったようだ。
新しくなったYHコンバインの具体的な購入の理由についてうかがうと「そろそろ入替えの時期だったこともありますが、実演機に乗ったところ、7条の100馬力クラスは不要だと思いました。ほ場の規模と照らし合わせると、5条刈りの70馬力が最適だと感じたからです。ミドルクラスで長く使える機械が欲しかったので、YH570はぴったりでした」。購入を決定されたのはお父様だが、駒村さんも大いに気に入っておられる様子だ。
操作性については「例えば、従来機ではクラッチは『刈取り』にして、こぎ胴を回してという動作が必要でしたが、YH570ではひとつの操作になりました。このように操作がシンプルになったために、オペレータを選ばない、誰でも乗れるコンバインだと思います。実際、乗ったことのない弟が操作したところ、私と同じ効率で仕事ができたので驚きました。テクニックや経験ではなく、機械そのものの操作性が高いと感じました」。コンバインは簡単に乗れる機械ではないと思っていた駒村さんの「常識」をYHコンバインは打ち破ったようだ。
今回、駒村さんが購入されたYHコンバインの機能性についてうかがってみた。
「以前はGC453を所有していたのですが、YHコンバインの方が操作性が高いですね。運転する時は左手での操作が一番多いですよね。GC453では手首に近い部分で操作していましたが、今は手のひらで操作しています。同時に指でスイッチを操作できるのが嬉しいです。最初は戸惑いましたが、慣れてしまえばすごく楽なんです」。
駒村さんに限らず、作業中はなるべく機械を止めたくない。そんな思いに応えるのがノークラッチ副変速だ。「稲が部分的に倒伏している場所やほ場の隅で止まることなく、ボタンひとつですばやく変速できます。手元で操作できるのもいいですね。また、モニターの情報量が多くなったセンターディスプレイはとても見やすいです。ハンドルの中央にあるので作業中でも見やすいですし、色によって情報を伝えてくれるので直感的に操作できます」。慣れ親しんだ丸ハンドルの進化に駒村さんは驚きを隠せない。
駒村さんがYH570に対して特に信頼を寄せている点がワイドクローラだ。「GC453では、ほ場の隅でターンするのが怖かったんです。直進・旋回性に優れているYHコンバインは安心してターンできます。条件の良い湿田ではどんなコンバインでも刈れますが、条件の悪いところでしっかり刈れるのはヤンマーだけだと思います」。
排出先への移動も、機械を止めることなくボタンひとつでスムーズに変速できます。
「YH570はGC453と比べると次元が違う性能だと思います」と語る駒村さんに、その真意を聞いてみた。「まず、刈取りスピードが速い場合でも機体が安定していることが挙げられますが、それ以上に収穫スピードに一番影響があるのがオーガだと思います。籾の排出スピードはものすごく速くなりました。また、オーガシュータは絶対に必要ですね。キャビンからよく見えないのでカメラで見ながら微調整ができるのがいいですね」。
籾の搬送についてはどうだろうか?
「搬送姿勢も満足しています。GC453では搬送姿勢が斜めになっていましたが、かなり改善されています。籾選別もすごく良くなりましたね。以前は草とか茎が交じることがありましたが、今はありません」。「あと、刈取った後のわらの散らかり方が山にならずに平らになってきれいです(笑)。搬送チェンはピンひとつ外すだけで緩くなるので詰まったものを取りやすいし、各部が簡単に開くのでメンテナンスがしやすいのも嬉しいです」。
細かい部分にもご満足いただけているようで、とても嬉しい気持ちになった。
脱こくフィットシンクロでわら流量と厚みを一定にするので、負荷変動が減り、安定した脱こくができます。
また、受継ぎ搬送とフィードチェンの搬送速度が車速と同調するので、スムーズな搬送ができます。
「一年間乗ってみて、期待以上の働きをしてくれました」と語る駒村さんだが、トラブルはなかったのだろうか?
「かき込みベルトが外れたか、切れたかのトラブルがありましたが、スマートアシストに入っていたので迅速に対応してもらえました。電話してから30分後には作業ができる状態に復旧したので非常に早かったと思います。あと、盗難防止機能はいいと思います。外出していて農業機械から遠く離れていてもメールで知らせてくれるので安心できますね」。また、駒村さんはプレミアム点検パックを受けられている。「1シーズンで100時間乗る人もいると思いますが、50時間で区切って点検するのは機械の寿命も長くなると思うので良いと思います。安い買い物ではないので耐久性は重視します。次に乗り換えるのは10年後なので、10年後に部品の供給があるのかも大切になってきます」。
最後に現在購入を検討されている方にメッセージをお願いした。「購入前は金額が高いのでびっくりしましたが、実際に乗ってみると価値がわかりました。高耐久性と多機能性などに優れているので、コストパフォーマンスは非常に高いと思います」。
より速く、より高精度に