お客様事例紹介

「いや～、以前と比べて作業時間は短くなりましたね～!」。
YH460,JU導入の感想を笑顔で語ってくれたのは、高知県香南市で水稲とニラ、スイートコーンなどを栽培し、同市の農業委員も務める澤田さんだ。実は、これまでもヤンマーコンバインをご愛用いただいていたが、これまでの収穫作業は「朝から刈って、3時頃まではかかっていた」とのこと。つまり半日以上かかっていたのが、「今シーズンYHコンバインにしてからは、午前中に家で籾すりをして、収穫は午後からの3～4時間ほどで終えることができたので、満足しています」。
今年、ご自宅に新しく導入された乾燥機も有効に活用でき、収穫時間短縮によるメリットを十分にご実感いただけたようだ。

そんな澤田さんも、YHコンバインを初めて見たときは、そのデザイン性に惹(ひ)かれたという。「フェラーリ仕様ということで、カッコ良いなぁ…と思いましたね」と、初めて見たときのことを振り返る。結局は「ウチは家族経営なんで、やっぱり機械の性能を重視して導入を決めました」と、言い切る。そのひとつが、選別性能だ。

コンバインは、ほ場を走りながら刈取り・搬送・脱こく作業を同時に行うため、この2つの能力と、ほ場を走破する足回りの良し悪しが大きなポイントだ。澤田さんは、特に選別性能にこだわった。
「導入を決めるまでは、こぎ胴まわりのつくりや選別性能を重視しました。もちろんこれまでのコンバインも悪くはなかったんですけど、やっぱり少しの土や湿材が胴の方に行くと、目詰まりなんかがありました。ところがYHコンバインの胴は、網目の大きさも今までのものと違うし、受網がステンレスの打ち抜きで、素材も全く違う。だから今シーズンは、一度も目詰まりせずにロス時間なく作業を終えることができました」と、うれしそう。
また「稲わらの搬送もスムーズで、多少多めに送られても全く問題ありませんでした」とのことだ。

そしてもうひとつ、澤田さんのお気に入りポイントが進化した丸ハンドルFDS、つまり『電子制御FDS(フルタイム・ドライブシステム)』だ。澤田さんは、以前からヤンマーコンバインをお使いいただいているので、これまでも『丸ハンドルFDS』に親しんでおられた。その澤田さんがおっしゃるには、「これまでの丸ハンドルFDSは、少しハンドルの反応が敏感だと感じていたんですが、YHコンバインになってからは、柔軟性があるように感じます」とのこと。「今シーズンも、水の残った湿田に入って高刈りをしたんですけど、作業スピードも選別性能も全く問題ありませんでしたね。湿材が入って掃除する手間がなかったので、逆に早く終われて非常に感謝しています(笑)」。

丸ハンドルFDSが『電子制御FDS』に進化し、ハンドルの反応が良くなったことから、微妙な動きにも素早く、細かく対応できる。その印象から、柔軟性という言葉が出てきたのではないだろうか。しかも、それで早く終われたということは、やはり省力化につながっているのだ。

澤田さんは「これは乗った人にしか分からないと思いますけど…」という前置き付きで、乗り心地についても多くを語ってくれた。
「YHコンバインはこれまでのヤンマーコンバイン以上に快適ですね。それがよく分かるのは、最高速での作業のときです。これまでは最高速で作業をしても最後の方は徐々にスピードを落とさないと、急停車のときに多少前後が揺れたんですが、YHコンバインの場合は、ハイスピードで作業をして最後に急停止しても、揺れを全く感じません」。
それだけ体への負担が少ないということだ。またあわせて強調してくれたのが、旋回時での揺れについてだ。「『丸ハンドルFDS』は、左右のクローラが他社とは全く違う特殊な動きをしますよね?それは理由があるから良いんですけど、それで旋回でハンドルをいっぱいに切ったときや、逆に戻したときに多少反動があったんです。それがYHコンバインになってからなくなりました。丸一日作業をしても『疲れたなぁ…』と思うことはありません」。各機能の進化に加えて、機体バランスや快適キャビン、ストレスのない操作性などトータルでの性能が、快適な乗り心地を実現しているのだ。

終始にこやかに語ってくれた澤田さん。YHコンバインと出会うことで、ご自身の農業経営に、より大きな実りを手に入れていただけたのではないだろうか。