個人専業農家
丸山 知様
- 地域 : 新潟県三条市
- 作物・作業 : 水稲(15ha)
- 密苗実証面積 : 20a
- その他 : 慣行栽培
個人専業農家
新潟県三条市で水稲を栽培されている丸山知さんが密苗を知ったきっかけは、日頃からお世話になっている農機具店、高橋農機さんとヤンマーの勧めがあったからだという。現在の慣行栽培と密苗を比べてどのような違いがあったのだろうか?
「密苗を実施したほ場面積は20aで、播種量は乾籾で300g、使用育苗箱数は7箱/10aでした。慣行栽培だと株数50株/㎡で使用育苗箱数は16枚前後なので半分以下の箱数で植えることができました」と想像以上の省力化を実現したことに驚きを隠せない丸山さんだった。
播種を行った感想をうかがうと「播種日は4月23日でした。私は密播の播種機を持っていないので、150gずつを2回通しました」。
今回、丸山さんは育苗もご自身でされたそうだが、戸惑いはなかったのだろうか?
「慣行栽培の時と同じように進めることができました。特に気を使うこともなく順調だったのでちょっとびっくりしましたね。育苗期間は慣行だと20~25日ですが、密苗は2週間でした」と慣行に比べて1週間以上の時短を実現しながらも、慣行と同じ管理方法で育苗できたことが何よりの収穫だったと丸山さんは語ってくれた。
移植については「苗は本葉2.0葉期、草丈12cmで田植えを行いました。田植えについても従来通りの感覚でできました。驚いたのは苗継ぎ・苗運搬にかかる労力がかなり減ったことです。また、田植え時も苗継ぎが不要になった分、かなりのスピードアップになりましたね。作業を手伝ってくれる妻も重い育苗箱を運搬するのが大変だったと思いますが、今回は苗運搬が減ったので楽だったと思います」と密苗のポテンシャルを実感されていた。
最後に今後の意気込みについてうかがうと「移植後の管理についても慣行栽培と同じ管理方法で順調に進みました。期待以上の省力化に貢献してくれましたので、来年は全部を密苗でやってみたいと思います」と目を輝かせる丸山さんだった。
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