お客様事例紹介

有限会社コスモ21 藤原 康正 様〈ジョンディア自動操舵システム〉

有限会社コスモ21 代表取締役

藤原 康正 様

  • 地域 : 島根県
  • 掲載年 : 2024年
  • 作物・作業 : 水稲(70ha)/ソバ(3ha)

10a~20aの水田が約650枚。小さな無駄の削減が大幅な効率アップに!

自動操舵は小さなほ場をたくさん持つ農家におすすめ!

中国山地の山間にある島根県・奥出雲町で、ブランド米・仁多米をメインに水稲70haと、ソバ3haを栽培しておられる有限会社コスモ21。米とソバの生産に加え近隣農家の野菜などの委託販売や、自社で栽培したサツマイモを使った焼酎の販売など産直事業を展開し、地域農業の活性化に貢献しておられる。「奥出雲町は中山間地で、ほ場1枚当たりの面積が小さいのが特徴です。当社は全部で70haの面積がありますが、ほ場1枚当たりの面積は10a~20a。枚数にすると約650枚にもなります」と話すのは代表の藤原康正さん。自動操舵システムなどのスマート農機は、大規模区画ほ場で効果を発揮するというイメージが強いが、実はそうとは限らないと藤原さん。早速、ジョンディア自動操舵の導入経緯からその効果について、いろいろとお話しを伺った。

自動操舵は不要だと思っていたが、その精度の高さに脱帽

「正直にお話しすると、元々は自動操舵にはまったく興味がありませんでした。私たち米農家というのはトラクター操作に自信がありますし、若い従業員でもある程度指導すれば運転できるようになります」と藤原さん。しかし、3年前にあるメーカーの自動操舵が付いたトラクターを運転して、その考えが一変したと振り返る。「実際に自動操舵を使ってみると、今までこんなに無駄な動きが多かったのか」と驚かれたそう。その後、まず導入されたのが自動操舵機能(直進アシスト)を搭載したヤンマーのトラクターYT357。高精度の作業性に満足するのと同時に、自動操舵の必要性を実感されたと振り返る。そして今年、新たにトラクターを導入する際、ジョンディアの自動操舵を装着することに決められた。

製品の精度とコストに加え、アフターサービスの充実が決め手

「ヤンマーのYT4シリーズのトラクターが欲しかったのですが、このシリーズには純正の自動操舵機能が搭載されていなかったんですね。でも、どうしても自動操舵機能が欲しかったんです」と藤原さん。そこで、ヤンマー担当者にも相談しながら、いろいろなメーカーを比較検討しジョンディアに決められた。「一番の決め手は、RTK(※)が不要で通信料がかからない点。さらに、ジョンディア独自の補正信号システムがあり、RTKを使わなくても±15cmの精度がある点です」と、高精度かつランニングコストを抑えられるのが決め手になったと教えてくださった。加えて、「アフターサービスの手厚さも重視したポイントです。買って終わりではなく、その後のメンテナンスや使い方のサポートなど、気軽に聞ける場所は大切です。その点で、ヤンマーは迅速に対応してもらえるという信頼がありました」と嬉しいお言葉をいただいた。

※精度の高い位置情報を測位するシステム。利用には、通信料等の費用がかかる。

無駄のない動きで1日当たり1~2時間の作業時間が削減

まずは、秋起こしで使用されたとのことで、その感想をお聞きした。「田起こし作業では外周2周分を残して、内側から先に起こしていきます。自動操舵を付ける以前は、重ね過ぎてしまって外周2周分が無駄になったり、重ならなくて外周2周の予定が3周になったりすることもしばしば。しかし、自動操舵を使ってからは重複幅がほぼ15cm以内に抑えられ、きっちりと外周2周分を残して内側の田起こしができるようになり、非常に効率的になりました」と手応えを感じてくださっている。
「当社のほ場は1枚当たり10a~20aと小規模ですが、それが約650枚ともなればかなりの作業量です。無駄な1往復をなくすことで10分は削減できます。1日当たり20枚のほ場を田起こしすると考えると、それだけで1時間、2時間は違ってくるので、非常に効果的だと感じています」と太鼓判を押してくださった。

簡単に高精度な作業ができると、スタッフも大喜び

「当社では農業が初めての若いスタッフも多いのですが、3年目までは自動操舵は使いません。大変便利な機能であるからこそ、最初から慣れてしまうとそれがないとできなくなってしまうので、基本操作ができるようになってからと決めています」と藤原さん。機械に頼りきるのではなく、若手オペレーターの技術向上にも力を入れておられるのが伝わってきた。
また、スタッフの皆さんも手動で操作できるからこそ、自動操舵の優れた性能に驚かれるそうで、「秋起こしではちょうど3年目のスタッフが自動操舵を使ったんです。最初は『3年目だしこんなの必要ない』なんて言っていましたが、1度乗ったら『ラクですね!』と感動していました。なんせ、1本飛ばしや外周残しの田起こしが簡単にできるんですから」と笑顔の藤原さん。「実際に乗った感覚では誤差は±5cm以内程度で、とても精度が高いという印象です。1日に作業するほ場の枚数が多く、神経を使うので自動操舵があると疲労軽減になりますね」と高評価をいただけた。

機能をフル活用して、もっと効率化や疲労軽減を目指したい

今後どのような作業で活用したいかお聞きすると、「まず、代かき作業ですね。自動操舵を使えば重ね代を少なくできるので、効率アップにつながると期待しています。また、ジョンディアは1回のほ場登録だけでいいのも利点。製品によっては作業するたびに、A点(始点)とB点(終点)の登録が必要ですが、これは不要なので来シーズンの作業がスムーズに始められるだろうと期待しています。それから、ワンタッチで付け替えができるので、田植機でも使ってみたいですね」と話してくださった。
さらに、ほ場の草刈り作業にも使いたいと藤原さん。「ジョンディアの自動操舵は直進だけでなく、カーブも設定が可能。ほ場に合わせた作業経路を登録することで、作業をうんとラクにできるのではないかと思っています。それから、トラクターにモアを取り付けての草刈りは、後方の作業機を確認しながらの重労働ですが、自動操舵のアシストでどれだけラクになるか楽しみです」と、作業効率アップや疲労軽減に大きな期待を寄せてくださっている。

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