ごちそう!家庭菜園 「ベランダ」で野菜栽培 ナス
- 作物
豆知識
原産地はインド。“熱さまし”として知られるように、身体を冷やす効果があります。「秋ナスは嫁に食わすな」という諺は、冷え性の女性をいたわったところからきています。
ほとんどが水分で栄養素はあまりありませんが、美しい紫色はナスニンという抗酸化成分、また切ったときに出る茶色の色素はポリフェノールで、老化や癌を防ぐ成分があるほか、高血圧改善、動脈硬化予防、利尿作用などがあります。
薬効的な食べ方・・・生食のほか、煮る、焼く、揚げるなど
保存方法・・・切るとすぐ変色するので、そのまま冷蔵庫で保存。
栽培のポイント
ナス(ナス科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前、ナス・トマト・ピーマン・ジャガイモなどをつくった土を使う場合は、6~7年あける必要があります。
連作障害にならないために
連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。
連作障害を防ぐには
- 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
- 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
- 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。
栽培方法
1. 育苗の準備をします。
育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。
丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が3gをめやすにします。
2. 種をまきます。
表面に浅く穴をあけて種を一粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。
3. 液肥を毎日与えます。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。
- ※水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。
4. 根がしっかり張ったら、ポットへ植え替えます。
7~10号ポットへ植え替えて育苗します。
5. 一番花が開花直前になったら、鉢へ定植します。
10号以上の鉢に植え替え、斜めに仮支柱を立てます。
植え替え後に、株元にたっぷりと水をあげてください。
6. わき芽を摘みます。
1番花の下の2本の、わき芽①、わき芽②を残して、残りのわき芽を摘みます。
7. 肥料を与えます。
化成肥料(ひとつかみ)か、液体肥料を10日に1回与えます。
8. 秋ナスのために剪定します。
枝の根元から、葉を3枚ほど残して枝の1/3をカット。
新しい葉が出て、秋になればまた収穫することができます。
9. 収穫します。
開花後、20~25日くらいで収穫できます。
ベランダ菜園にピッタリの資材
丈夫な苗を育てるヤンマー養土
野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)
種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。
野菜肥料ナプラパワー
育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。
覆土用バーミキュライト
養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。