ベランダで育てるキュウリ
作物

豆知識

中国・インド・マレーが原産国。食卓ではおなじみのウリ科の野菜です。
むくみ、健胃整腸、二日酔い、暑気あたり、冷え性などに効果的です。利尿作用や肌を整える効果もあります。
ビタミンCを破壊するアスユルビナーゼという酵素を含むため、他の野菜と組み合わせる場合には酢を用います。
また、スライスしてやけどやあせもに貼ると良いとされています。

薬効的な食べ方・・・サラダ、漬け物、酢の物、炒め物など
保存方法・・・新聞紙などに包み、切った部分を上にして冷蔵庫の野菜室などに立てて保存(冷やしすぎないようにする)。

栽培のポイント

キュウリ(ウリ科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、同じ土でつくる場合は、2~3年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

キュウリの育苗

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

キュウリの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が3gをめやすにします。

2. 種をまきます。

浅く穴をあけて種を一粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

キュウリの種まき

3. 液肥を与えます。

キュウリの芽

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。

4. 根がしっかり張ったら、プランターへ植え替えます。

キュウリの苗

5. 支柱を立てます。

支柱は株のうしろ側に立てます(根鉢を崩さないように注意)。
苗を傷めないよう、根元から10cmくらいの所を8の字に結びます。
苗がぐらつかないように、根元をしっかりと押さえます。

キュウリの支柱を立てる

6. 摘心します。

ハサミで摘芯することで、子づるがよく伸び、果実がつきやすくなります。

  • 親づるが支柱の先端に伸びたら摘芯します。
  • 本葉5~6枚くらいまでのわき芽は、すべて摘み取ります。
  • 子づるは、3枚目の葉のつけ根で摘み取ります。
  • 孫づるは、葉を2枚残して摘み取ります。

また、キュウリの雄花と雌花は形がちがいます。
花の元に細長い実があるのが雌花で、これが果実になります。

キュウリの摘心とわき芽摘み

7. 土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。

キュウリが尻太になったり曲がったりするのは、肥料不足、水不足、温度の上昇などによって、生育状態が悪くなったのが原因です。
速効性肥料を与え、水をしっかりとあげてください。

  • 追肥は2週間に一度、ひとにぎり程度の化成肥料を、株元にパラパラとまきます。

8. 苗を植えてから、約1か月後に収穫できます。

1番果、2番果は少し小さめで収穫したほうが、樹の負担が少なく多収になります。

キュウリの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。

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