ベランダで育てるニラ
作物

豆知識

餃子の具をはじめ、中華料理に多く使われる中国原産ユリ科の野菜です。
スタミナ増強効果で知られますが、下痢、腹痛、便秘など、胃腸の調子を整える作用もあります。
ほかには貧血、鼻血、冷え性、打ち身、風邪などに対する効果も期待されています。

薬効的な食べ方・・・餃子の具、和え物、スープなどのほか、煮る、炒める、しぼる
保存方法・・・なるべく収穫した日のうちに使い切ります。残ったら新聞紙で包み冷蔵庫で保存すれば2~3日もちます。

栽培のポイント

ニラ(ユリ科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前、ニラをつくった土を使う場合は、2~3年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

ニラの育苗準備

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

ニラの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が1~2gをめやすにします。

2. 種をまきます。

浅く穴をあけて種を一粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

ニラの種まき

3. 表土が乾かないように注意します。

ニラの水やり

トレイの上から濡れた新聞を置き、毎日水をあげてください。

4. 液肥を毎日与えます。

ニラの芽

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。

5. 根がしっかり張ったら、プランターへ植え替えます。

植付ける1週間前に、用土に苦土石灰を入れて混ぜ合わせ、1週間前になったら化成肥料を混ぜて、プランターの準備をしておきます。

  • 高さ15cm以上のプランターを使いましょう。
  • 5~6本まとめて、5~10cmの深植えにします。
  • 植え替えたら、土寄せをしておきましょう。
ニラの植え替え

6. 追肥と土寄せをします。

本葉が10枚になった頃と、その後さらに20日目頃に、追肥として化成肥料10gをそれぞれ与え、土寄せをします。

  • ニラは収穫まで時間がかかります。翌春、化成肥料を与えてください。

7. 2年目の春に収穫します。

翌年の5~10月に、根元から3cmくらいのところを切り取って収穫してください。
切り取ったあと、新芽の再生がありますので、追肥として化成肥料を10g与えてください。
1つの株から10回ほど、収穫できます。

ニラの収穫

ワンポイントアドバイス

ニラは1年目に苗を育て、2年目の春に収穫します。
1年目には、白くて小さくてかわいい花が咲きます。
かわいそうですが、養分が取られますので、目で楽しんだ後には花や蕾を取り除いてください。

ニラの花

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。

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