ベランダで育てる芽キャベツ
作物

豆知識

ベルギーが原産。大きなキャベツの若芽ではなく、葉のつけ根のわき芽が結球します。
キャベツ独自のビタミンUが血圧調節、胃腸障害などに効果的で、アルツハイマー予防に良い葉酸も含みます。
またキャベツに比べてビタミンCは約4倍、Aは約20倍もあり、発癌を抑え、強い細胞膜をつくります。動脈硬化、便秘、風邪などの予防、美容効果もあります。

薬効的な食べ方・・・煮る、炒める
保存方法・・・湿らせたぺーパータオルに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ

栽培のポイント

芽キャベツ(アブラナ科)は連作障害の出やすい野菜です。
悪影響を避けるため、以前、芽キャベツ、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、コマツナなどをつくった土を使う場合は、2〜3年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

芽キャベツの育苗準備

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水をたっぷり含ませてください。

芽キャベツの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して化成肥料が1~2gをめやすにします。

2. 種をまきます。

トレイ中央部に浅く穴をあけて種を1粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

芽キャベツの種まき

3. 液肥を毎日与えます。

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。
芽キャベツの発芽

4. 根がしっかり張ったら、プランターへ植え替えます。

植え替え時は苗より深く穴を掘り、植え穴にたっぷりの水を注いだ後、苗を約40cmあけて定植します。
その後、さらに十分水を与えます。

芽キャベツの植え替え

5. 追肥をします。

2週間ごとに追肥します。
植え替えた後、20日後に化成肥料を3g追肥。株が大きくなると倒れやすいので、土寄せをしたり、支柱を立てて固定します。

芽キャベツの追肥

6. わき芽を摘み取ります。

わき芽(結球)が出てきたら、陽が当たるように下の葉を摘み取り、最後に上の葉10枚ぐらいを残します。

芽キャベツのわき芽

7. 植え替えて、約110〜120日で収穫できます。

結球が2〜3cmの大きさになれば、下のほうから収穫し、11月〜翌2月頃まで収穫できます。

芽キャベツの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。