ごちそう!家庭菜園 「ベランダ」で野菜栽培 ソラマメ
- 作物
豆知識
北アフリカから地中海沿岸地域が原産地。名前は、莢(さや)が空に向かって上に伸びることに由来しています。
タンパク質、糖質の他、ビタミンB1、B2、C、鉄やカリウムなどのミネラル成分、また種皮の植物繊維など、多くの栄養素がバランス良く含まれています。
昔から高血圧、動脈硬化症、心臓病、むくみなどのほか胃痛、便秘症などの症状への薬効で知られています。
この他にも、干した全草を煎じて飲むとリューマチに、おできや皮膚病には煎じ液を塗ると効果があるといわれています。
薬効的な食べ方・・・茹で、焼き、揚げ、煮物、和え物に
保存方法・・・鮮度が落ちやすいので、できれば食べきる。残ったらラップかポリ袋に包んで冷凍保存。
栽培のポイント
ソラマメ(マメ科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前、ソラマメやエンドウマメ・エダマメ(大豆)・インゲンなどをつくった土を使う場合は、3~4年あける必要があります。
連作障害にならないために
連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。
連作障害を防ぐには
- 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
- 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
- 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。
栽培方法
1. 育苗の準備をします。
育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。
丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、石灰と化成肥料3gをめやすに混合します。
2. 種をまきます。
指で穴をあけ、種のオハグロ部分(黒いスジになっているところ)を斜め下に向けて、1粒ずつ浅くまき、軽く覆土してたっぷりと水をあげましょう。
3. 液肥を毎日与えます。
発芽して一週間頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。
- ※水8Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。
4. 本葉が3~4枚位になったら、プランターに植え替えます。
植える前に、植付け位置に水を含ませたうえで、浅めに苗を植えます。
- ※ソラマメはアブラムシが多く発生しますので、「オルトラン(殺虫剤)」をまいても良いでしょう。
5. 支柱を立てます。
葉が広がらないように、90cm~1m位の支柱をプランターの四隅に立てて、周りをヒモなどで巻きます。
6. 整枝をします。
草丈が30~40cm位になったら、芽が多くなってきますので、4~5本位に整枝します。
12~2月頃までは、霜や北風から守るために株元にわらなどを敷いてあげましょう。
- ※2~3月頃に、化成肥料5g程を株元に与えます。
7. 先端をカットします。
草丈が70~80cm位になったら、
実を大きくするために、先端をカットします。
8. サヤが下を向いたら収穫します。
若い実(サヤ)は上(空)を向いています。
実が頭を下げたら収穫時期です。
ベランダ菜園にピッタリの資材
丈夫な苗を育てるヤンマー養土
野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)
種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。
野菜肥料ナプラパワー
育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。
覆土用バーミキュライト
養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。