畑で育てるネギ
作物

主な品種

九条細(浅黄系・春まき用)、奴(夏まき用)

栽培のポイント

古い種を使わないことが大切です。
酸性に弱い(好適pH6.0~6.5)ので、必ず酸度を矯正しておきます。
湿害に弱いので、水はけの悪い、雨水がたまるような場所は避けてください。

家庭菜園ネギの作型目安

育苗

  • 1年以上経過した種子は発芽率が低下するので、必ず新しい種子を使用します。
  • 苗床10㎡当たりにつき乾燥牛ふん20kg、苦土石灰1~1.5kgを全面に散布し、元肥として化成肥料を施して、90cm幅くらいの平うねをつくります。
    うねを均平にし、幅15cm、4条のすじを切り、種子を条にまき、種子が隠れる程度に覆土して、十分かん水します。
  • 早春まきでは、ビニールの小型トンネルをかけ保護し、夏まきでは寒冷紗をトンネルがけにするか、ベタがけし乾燥を防ぐとともに、雨にたたかれないようにします。ただ、寒冷紗をベタがけした場合には、発芽が始まれば急いで取り除きます。

畑の準備

ネギは耐湿性の弱い野菜なので、排水の良い畑を選び、苦土石灰を全層に散布して酸度を矯正しておきます。
連作しても大きな連作障害はないものの、土がやせ、生育は悪くなります。そのため、有機物を多く施用し、土づくりに努めます。

施肥

ネギは肥やけを起こしやすく、一度に多く施すのは禁物です。
追肥には油かすなどの有機質肥料を中心に施します。

施肥例(10㎡当たり)

種類 元肥 追肥1 追肥2
苦土石灰 1.5kg
ナタネ油かす(5-2-1) 1kg 1kg 0.5kg
高度化成肥料(14-10-13) 1kg 0.5kg 0.5kg

定植

  • うね幅90cmのうねに2条植え、あるいは120cmのうねに4条植えします。
  • 苗は草丈20cmで葉が3~4枚のものを苗床から掘り上げ、株間15~20cmに3~4本まとめて1株として植えます。
葉ネギの植え方

かん水

定植後、乾燥時には活着するまでかん水を続けます。
かん水が不足すると基部の肥大(らっきょう玉)が発生するので、特に生育の初中期は乾燥させないよう注意します。

その他

  • 夏季に栽培する場合は、条の間にわらを厚く敷き乾燥を防ぎます。
  • 冬期には凍害を防ぐため、晩秋に株元に土寄せをしておきます。
  • 追肥のつど、除草を兼ねて、中耕・土寄せをしてやります。
葉ネギの土寄せの方法

収穫

収穫は生育中いつでも間引きして利用できます。
また、葉だけをつんでも次の芽が再生します。
用途に応じて適当な時期、適当な大きさで収穫しましょう。

ワンポイントアドバイス

春まきのネギや前年のネギを7月下旬に掘り上げ、2~3週間乾燥させて8月中下旬に「干し苗」として株元15cmほどを残して葉先を切り捨て植付け、10月から収穫する栽培法もあります。
家庭菜園では、8月に園芸店でこの「干し苗」を購入して栽培する方法もあります。

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