ごちそう!家庭菜園 「畑」で野菜栽培 オクラ
主な品種
グリーンソード、アーリーファイブ
栽培のポイント
直根性で、吸肥力が強く、排水のよい肥沃な土壌が適しています。
特に、過湿によって生育不良になりやすいので、排水対策が必要です。
発芽適温28~30℃と高温を好み、早まきすると発芽率も悪く、発芽日数もかかりますので、種まきは4月下旬以降にしましょう。
相性の良い作物で、農薬を抑えた野菜づくり!
一緒に植えると相性の良い作物
- ナス
- 益虫がアブラムシ、スリップスを捕食します。
- エダマメ
- 害虫を防ぎます。
- ペチュニア(ハーブ)
- 訪花昆虫を増やし、害虫を防ぎます。
- ニラ
- 害虫を防ぎます。
- マリーゴールド(ハーブ)
- 訪花昆虫を増やし、害虫を防ぎます。
- バジル
- アブラムシを防ぎます。
一緒に植えると相性の悪い作物
- ナス科の植物やニンジン・ゴボウ
- 害虫のネコブセンチュウが多くなります。
育苗
- オクラの根は、直根性で細根が少ないため、一般的には直まきをします。
- 育苗する場合は、ビニール被覆した温床を用意します。
種子を一昼夜微温湯に浸漬して吸水させ、6cm間隔に条まきします。
発芽後、本葉が出始めた頃、根を傷めないように9cm鉢に移植します。 - 購入苗を利用する場合は、若苗を定植します。
畑の準備
センチュウに弱く、連作を嫌うので、数年間は他の作物を栽培した畑を選びます。
土性は選びませんが、排水がよく有機質に富む肥沃な畑が適します。
収穫期が真夏になるので、乾燥しないよう切わらや乾燥牛ふんなどを十分すき込み、地力を高めておきます。
施肥
追肥は着果確認後から2~3日に分けて与え、肥料切れをさせないようにします。
施肥例(10㎡当たり)
種類 | 元肥 | 追肥(月1回程度) |
---|---|---|
苦土石灰 | 1kg | |
ナタネ油かす(5-2-1) | 1kg | 0.5kg |
化成肥料(8-8-8) | 0.8kg | 0.5kg |
播種・定植
- 苗を植える場合は、うね幅150cm、株間45cm、2条の千鳥植えに定植します。
- オクラの生育適温は25~30℃と高いので、小型トンネルを被覆すると初期生育は促されます。
- 直まきする場合は1か所に4~5粒ずつ直径8cmほどの円内に離してまき、1cmの厚さの覆土をかけます。
本葉4~5枚の頃、1~2本に間引きします。
中耕、土寄せ
追肥の際、除草を兼ねて中耕を行い、倒伏防止のために株元に土寄せします。
敷わら
梅雨あけ後、盛夏に入るまでに、敷わらをして土壌の乾燥を防ぎます。
摘葉
葉が茂りすぎると光線不足になって、サヤ付きが悪くなりますので、収穫のたびに節の下の1~2葉を残して下葉を取ります。
こうすれば風通しも良くなり、病害の発生も少なくなります。
収穫
6月で開花後7日、8月で5日ぐらいの約8~10cmの幼果を収穫します。
収穫が遅れると、すじも多く硬くなって品質が低下し、その後の収量にも大きく影響します。
収穫遅れのないように注意しましょう。
ワンポイントアドバイス
オクラは若サヤを収穫するものですが、同じアオイ科の仲間で花の直径が10~20cmもある「花オクラ」(別名:トロロアオイ)と呼ばれるものがあります。
「花オクラ」は春まきの草花として観賞用に栽培され、サヤは食べてもまずく、花をポン酢で味を付けて食べることができます。栽培はオクラと同じ要領で行います。