畑で育てるダイコン
作物

主な品種

耐病総太り、YRくらま(青首:長ダイコン)、冬どり聖護院(丸ダイコン)、干し理想(白首:長ダイコン)

栽培のポイント

「大根十耕」(だいこんじっこう)という言葉があるように、よく耕した畑ほど立派なダイコンが育ちます。
根が、石や土の塊、完熟していない堆肥、雑草の根などに当たると股根(またね)になったり、ヒゲ根の多いダイコンができてしまいます。深さ30cmくらいまで何回も耕しましょう。
種まきから収穫までの日数は品種によって異なります。
「耐病総太り」「YRくらま」で60日、「干し理想」で70日、「冬どり聖護院」で75日程度かかります。この日数を目安に栽培しましょう。

家庭菜園ダイコンの作型目安

畑の準備

耕土の深い、排水の良い砂壌土が適します。
秋ダイコンの場合、後作になるので、十分、耕土をすき返してうね立てします。

施肥

追肥1回目は本葉5~6枚のとき、条間に施用し、2回目はうねの肩に施します。
追肥は穴肥として施しても良いでしょう。

施肥例(10㎡当たり)

種類 元肥 追肥1 追肥2
苦土石灰 1.5kg
ナタネ油かす(5-2-1) 1kg 0.5kg 0.5kg
高度化成肥料(14-10-13) 1kg 0.5kg 0.5kg

播種

  • ダイコンは必ず「直まき」にします。移植すると直根が切れて、ほとんどが岐根(またわれ)になってしまいます。長ダイコンでは、うね幅90cm~1m、株間20~25cmの2条まきとします。
  • ダイコンは「共育ち」といって、葉と葉がふれあって生育しているほうが初期の生育が良いので点まきにし、1ヵ所に3~5粒ずつまきます。
    厚さ1cmほどの覆土を行ったのち、平ぐわで押さえます。播種後、乾燥を防ぐため稲わら、寒冷紗等で覆います。

間引き、土寄せ

  • 1回目の間引きは本葉が2~3枚の頃、1か所2~3本を残します。2回目は本葉5~6枚の頃、1本にします。
  • 間引きで除外するものは、
    1.発育の旺盛すぎるもの、または遅れたもの
    2.葉色が濃く、つやのないもの
    3.子葉の奇形や本葉の奇形のもの
    4.病害虫に侵されたもの
    です。間引きが終わるたびに、中耕を兼ねて株元に土寄せをします。
ダイコンの間引き

収穫

収穫が遅れると、「す」が入ってしまい、味が悪くなるので気を付けましょう。
外側の葉を取ってつけ根から2~3cmくらいのところを切り、その断面を調べます。
断面の中央部が空洞になっている場合は、根の部分も「す入り」になっています。

ダイコンの収穫

ワンポイントアドバイス

1本のダイコンでも利用する部分によって用途が違います。葉の近くの部分はからみが弱くて煮物または生食向き、まん中部分は甘みが強くてサラダ、ふろふき向き、下部は辛みが強くておろし用に向いています。

ダイコンのワンポイントアドバイス

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