ごちそう!家庭菜園 「畑」で野菜栽培 キュウリ
主な品種
夏すずみ、北進、シャキット
栽培のポイント
ウリ科野菜(スイカ、トウガン、ゴーヤ、カボチャ)との連作は避けましょう。
寒さに弱いので、4月植えではトンネルを張り、寒さを防ぎます。
相性の良い作物で、農薬を抑えた野菜づくり!
一緒に植えると相性の良い作物
- 長ネギ
- ネギの根に付く微生物の出す抗生物質が、キュウリに対する土壌病原菌を退治し、つる割れ病を予防します。ウリハムシにも効果があります。 葉ネギよりも長ネギの方が良い効果をもたらします。
- ハツカダイコン(ラディッシュ)
- キュウリの株元に植えると、ウリハムシの抑制になります。
- ラッカセイ
- センチュウ害が発生している時に効果があります。
- トウモロコシ
- 青枯れ病を予防します。
- エンバク・カモミール(ハーブ)
- どんこ病を防ぎます。
- チャービル(ハーブ)
- 害虫を防ぎます。
一緒に植えると相性の悪い作物
- アブラナ科とナス科の作物
- ホウレンソウ
- ホウレンソウの後作は不調になりやすいので避けましょう。
- インゲン
- キュウリと混植するとセンチュウが多くなります。
畑の準備
1条植えなら、幅1.5m。2条植えなら、幅2mでうねを立てておきます。
肥料
元肥はうね立て時に土に混ぜ込み、追肥は根傷みを防ぐため、株元から離して施します。
施肥例(10㎡当たり)
種類 | 元肥 | 追肥(月1回程度) |
---|---|---|
苦土石灰 | 1kg | |
配合肥料(9-8-7) | 1kg | 0.4kg |
化成肥料(8-8-8) | 1kg | 0.4kg |
苗の準備
- 家庭菜園では種苗店で苗を購入すると良いでしょう。
- 苗を育てる場合は3号ポットに2粒点まきし、砂などで軽く覆土します。
- 畑に直まきする場合は、まくところをやや高く盛り、1か所に2~3粒点まきし覆土します。
定植
- 1条植えなら株間50cm、2条植なら株間55cmで植付けます。
- 地際部が湿つくと病気が発生するので、乾燥させるため、浅植えにします。
- 黒マルチは定植前にうねに張っておきます。
- マルチは梅雨以降は根が蒸れるので、6月以降はできるだけ取り去り、稲わらでマルチを行います。
整枝
- 支柱を1.8m前後に立てて誘引するか、キュウリネットを張ります。
- 一般に下位節から8~10節の側枝は全て取り除き、9~15節は1~2葉残し摘心します。その後は垂れた葉や側枝を除く程度に管理します。
- 下部の罹病葉や老化葉の摘葉に努め、採光・通風を良くします。
- 中位の側枝の発生を進めるため、上位が混み合って大きな葉が出てくると摘葉し、採光を図ります。
ホルモン剤処理
- 収穫遅れの果実があると樹勢が衰えるので、よく見回り適期収穫に努めます。
- 変形果や曲がり果は樹勢が衰えると出やすくなります。変形果は早めに取り除き、追肥、かん水などの管理を丁寧に行い、樹勢いの回復を図ります。
ワンポイントアドバイス
キュウリは花が咲いてから7~10日前後で収穫できます。
収穫始めは実の長さ約20cm、重さ 70~80gのものを目安に収穫し、最盛期は100~130gの範囲で収穫します。
収穫は午前中の涼しいうちに収穫し、最盛期は朝夕2回収穫する必要があります。