水田での高品質・多収な大豆栽培のポイント
『水田を畑地として利用する』ということを意識しましょう。
大豆では出芽の良否が収量安定のポイントです。播種後の湿害は種子の酸素不足等で出芽しなくなることがあります。湿害対策で、排水性を良くしましょう。
作物の特性に合った施肥を心がけましょう
大豆のカルシウム吸収量は非常に多く、また、酸性土壌を好まないため、pH6.5(弱酸性から中性)程度を保つことと、カルシウム補給を目的に、耕起前には必ず石灰散布するなど、肥料・土壌改良剤の散布をしましょう。また、有機物の施用や作物残渣のすき込みなどで、地力窒素を高めます。
適期播種が必須です
地域・品種に適した播種時期を守ることが大切です。晩播すると主茎節数が少なくなります。子実は節に付くため、晩播では単位面積当たりの収量を確保するために栽植密度を多くします。
雑草防除は、品質や収量に大きく影響します
播種直後に除草剤を散布し、3~4週間頃を目安に1回目の中耕・培土を、その後開花始めまでに2~3週間ごとに2~3回行います。それにより雑草の発生を抑え、空気・水の透通を良くし、干害や湿害を防止します。
- ※写真はキャベツ作業
収穫適期を守って、損失を少なくしましょう
コンバインでの収穫は、茎水分が下がった収穫適期でも朝露がなくなった11~16時までの間に、莢の水分が20%前後、茎水分が60%以下で行うことが、汚粒低減に効果があります。