2024.03.29

「美味しく遊ぶ!」ワクワクする体験を通して、子どもたちの食や農業への好奇心を育む、新スタイルの観光農園

2024年1月、子どもたちに「ワクワクする体験と学び」を提供する「SYMBIOSIS FARM by YANMAR(シンビオシスファーム バイ ヤンマー)」が滋賀県栗東市にオープン!新しいスタイルの観光農園として、早くも注目を集めています。

本施設は、ヤンマーホールディングスのグループ会社であるヤンマーシンビオシス株式会社が運営していた自社農場を、「美味しく遊ぶ!」をコンセプトにリニューアル。滋賀県産の建材や農産物などの地域資源の活用をはじめ、滋賀県の魅力を、体験を通して感じられる施設です。それでは、シンビオシスファームの全容を見ていきましょう!

食や農業、自然、環境について、楽しく学べる4つのエリア

ファーム内は、全面ガラス張りのトンガリ屋根が特徴的な2つの温室と、いちごが栽培されている広々とした「いちごハウス(いちごエリア)」で構成されています。温室の中には「エディブルガーデン」「カフェエリア」「キッズエリア」があり、その日の天気や気温に関係なく気持ちよく過ごせる全天候型の施設です。

いちご狩りといえば「ひたすらいちごを摘んで食べる」というイメージですが、「美味しく遊ぶ!」がコンセプトのシンビオシスファームでは、子どもはもちろん、大人もワクワクするような体験が盛りだくさん!いちご狩りを終えたら、摘みたてのいちごでスイーツを作ったり、キッズエリアの本やおもちゃで遊びながら学んだり、約2時間の滞在中に、農業や食、自然、環境などを楽しみながら学ぶこともできます。

シンビオシスファームの過ごし方イメージ(約2時間)

【いちごエリア】
1組1棟の貸切りだから、ゆったりといちご狩り!子どもも、ご年配の方も、安心して楽しめる

「ゆったりといちご狩りを楽しんで、いろんなことを体験して欲しい」という思いから、シンビオシスフォームでは1棟貸切りのいちご狩りを行っています。
いちごは、立ち姿勢で収穫できる高設栽培ベンチで栽培されているので、いちごを吟味したり、子どもの目線で観察したり、ご年配の方には身体に負担なく、収穫を楽しむことができます。また、車いすやベビーカーが通りやすいように、通路幅も広くなっています。

収穫できるいちごは、大きなカゴ2つ分(約2Kg)で、一般的ないちごの8パック分に相当します。貸切りなので「どのいちごを収穫しようかな?」と考えながら、焦らず、じっくり品定めをすることができます。
収穫したいちごは、カフェエリアでスイーツ作りに使うので、いちご選びにもコツがあります。スタッフのおすすめは「大きいいちごだけでなく、小さいいちごもあると、かわいく飾りつけができますよ」とのこと。「どんなスイーツにしようかな?」と思い浮かべながら収穫するのも楽しいですね。

シンビオシスファームで栽培されているいちごは、時期によって異なりますが、冬いちご(収穫時期は12月〜5月)の場合は、「あきひめ」と「みおしずく」の2種類。「あきひめ」は縦長の円錐形で、甘味が強く小さな子どもにも食べやすい品種です。冬いちごの「みおしずく」は、滋賀県初のオリジナル品種で、大粒で明るい赤色、爽やかな酸味と甘味のバランスが良い品種です。2023年から本格栽培がはじまったとても貴重ないちごで、食べ比べてみるとその違いに驚くことでしょう。

【エディブルガーデン】
フレッシュハーブやエディブルフラワーを収穫!スイーツの飾りつけやドリンクに

いちご狩りのあとは、トンガリ屋根の温室へ。温室の中心には「カフェエリア」があり、周囲には季節のハーブや南国のフルーツ、エディブルフラワーが栽培されている「エディブルガーデン」・「ハーブガーデン」があります。スイーツの飾りつけやドリンクに使うハーブやエディブルフラワーを収穫します。見るだけでなく、触ったり、香りを感じたり、味わってみたり、五感で体験できます。

 

「エディブル」とは、英語の「食べられる」という意味。植物のなかには、葉や実だけでなく、花も食べられるものがあります。古くからハーブは、香りや味わいのほかに、薬としても利用されてきました。「どんな味がするのかな?」と想像しながら、季節のハーブやエディブルフラワーを収穫しましょう。

【カフェエリア】
摘みたてのいちごでスイーツ作り滋賀のこだわりドリンクといっしょに!

摘みたてのいちごやハーブを使ったスイーツ作りは、カフェエリアで行います。カフェは、滋賀の竹や木材、土、琵琶湖のヨシなど、地元の自然素材を使用して建てられています。「縄文時代の竪穴式住居?」と思わせるデザインは、自然と共生していた時代をヒントに、サステナブルな建築を目指しました。半個室に仕切られているので、まわりを気にせずゆっくりくつろぐことができます。

いちごのスイーツ作りは、タルト・パフェ・いちご大福・瓶スイーツの4種類※で、一人で何種類でも、何個でも、お好きなスイーツを食べられるだけ作ることができます。人気のタルト作りは、滋賀の人気洋菓子店「palette(パレット)」が制作したファームオリジナルのタルト土台を使用。スイーツファンも納得の味わいです。

※スイーツの種類は変更する場合があります。

<左上から、タルト、パフェ、大福、瓶スイーツ>

ドリンクはフリードリンク制。珈琲コーナーの豆は、滋賀県守山市の人気珈琲店「米安珈琲焙煎所」が提供するオリジナル「シンビオシスブレンド」で、自分で豆から挽いて、珈琲を淹れることができます。ほかにも、「かたぎ古香園」の抹茶や、ハーブガーデンを監修した「井入農園」のハーブティー、「ムレスナティー」の紅茶など、滋賀県のこだわった飲み物が用意されています。

<こだわりの珈琲器具やドリンクが並ぶ>

スイーツづくりは、マニュアルがあるので初めての方も安心。慣れてくると、いちごの飾りつけや、味つけにも、いろいろな工夫ができます。「こんなカタチにしてみよう!」子どもたちは豊かな発想力を膨らませながら、「美味しく遊ぶ!」ことができます。手作りの楽しさを通して、食や農業への関心をもつきっかけとなることでしょう。

【キッズエリア】
自然との共生を感じさせる空間で、子どもたちの好奇心を刺激する

スイーツ作りのあと、子どもたちは隣の温室「HANASAKAルーム」へ。杭や金属を使わない「三方格子(みかたこうし)」の構造を取り入れ、木のぬくもりを感じられるキッズエリアです。ここでは「人の可能性を信じ、挑戦を後押しする」というヤンマーの価値観「HANASAKA」を体現し、子どもたちの好奇心を刺激する本や木のおもちゃ、魚と植物が共生できる仕組み「アクアポニックス」など、木育や食育、自然循環の仕組みについて学ぶことができます。

アクアポニックスでは、琵琶湖の固有種ビワマス・ホンモロコ・ニゴロブナが泳いでおり、お魚の絵を描いたり、水の流れを観察したり、楽しく仕組みを学ぶことができます。

今回は、2024年1月にオープンした新スタイルの観光農園 「SYMBIOSIS FARM by YANMAR(シンビオシスファーム バイ ヤンマー) をご紹介しました。1棟貸切りでゆったりといちご狩りができるだけでなく、いちごの花や実の様子を間近でじっくり観察できたり、摘んだいちごでスイーツ作りが楽しめたり、思わずワクワク、好奇心を掻き立てられる体験ができるのは、大人の目にも魅力的に映りました。滋賀県の産物が施設の至る所で使われている点も興味深く、この土地の自然の豊かさや、そこから受ける恩恵の大きさに改めて気づかされました。体験を通して得られるワクワクした感情、新たな発見や学びは、子どもにとって印象的な想い出になるだけでなく、生きる上で欠かせない食、自然、環境へ目を向け、考える大きなきっかけになると思います。今回の取材を通して、シンビオシスファームを訪れた方、一人ひとりの体験が、未来に向けて持続可能な社会を実現するための一歩へつながっていくと良いな…と感じました。

本記事を読んで少しでもご興味を持たれたかたは、ぜひ事前予約のうえ、シンビオシスファームを体験してみてください。

<施設情報>

SYMBIOSIS FARM by YANMAR(シンビオシスファーム バイ ヤンマー)

住所:滋賀県栗東市上砥山218

営業日:3月〜5月:火曜日〜日曜日・祝日 ※月曜定休日

営業時間:9:00~17:00

土、日曜・祝日:3部制(9:00/12:30/15:00)

平日:2部制(9:30/13:00)

料金:1組5名様までは22,000円(税込)
追加の場合は、1名につき+3,300円(税込)最大3名様まで。
※ 3歳未満のお子様はご利用人数には含まれません。

※当施設は完全予約制です。事前にご予約のうえご来園ください。

https://www.yanmar.com/jp/symbiosisfarm/