YANMAR GREEN CHALLENGE 2050
循環する資源を基にした環境負荷フリー・GHGフリー企業への挑戦(YANMAR GREEN CHALLENGE 2050)についてご紹介します。
ヤンマーグループは、2021年度から「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」(YGC2050)の重要テーマの一つとして、グループ全体の廃棄物の削減およびリサイクルの拡大を推進しています。
2022年度は、グループ全体における全社員が主体的に活動を行うための指針として、「削減・リサイクル」「目標値設定」等のガイドラインを策定しました。またグループ共通のクラウドシステムを導入し、海外グループ会社を含め地域・事業内容を問わず、同一基準でのデータ報告とモニタリングを行うことにより、グループ全体および各社の現状把握ができるようになりました。
2022年度の国内製造事業所の廃棄物削減は、2019年度比で原単位3.0%(年率1.0%)以上削減の目標に対し、2.9%削減(前年度から6.9%削減)となり、ほぼ目標を達成しました。
また、リサイクルの拡大では、2030年度までに廃棄物のリサイクル率90%以上の目標に対し、国内製造事業所のリサイクル率は86.6%(前年度比+1.2%)、国内・海外工場全体のリサイクル率は74.2%(前年度比+2.2%)となりました。
(トン)
国内・海外工場 廃棄物内訳 | 廃棄物総排出量 | リサイクル量 |
---|---|---|
鉱さい・ばいじん | 28,916 | 17,625 |
金属くず | 3,557 | 3,432 |
廃プラスチック類 | 2,097 | 1,166 |
汚泥 | 2,011 | 923 |
廃油 | 1,614 | 1,016 |
木くず | 1,446 | 1,399 |
廃アルカリ | 1,376 | 574 |
紙くず | 1,225 | 1,040 |
その他 | 2,399 | 1,068 |
合計 | 44,641 | 28,243 |
ヤンマーグループは、省資源化に向けた重要課題の一つとして「水資源使用量の最小化」に取り組んでいます。「YGC2050」では、使用量の削減に加えて、水資源の循環利用・再生水の活用に関する目標を定め、水資源の使用・排水による環境負荷の最小化を目指しています。
2022年度は、水資源使用量の「見える化」に向けての取り組みを進めました。使用量削減に向けて、各拠点の「取水量の見える化」を推進しており、取水種類ごとの使用量、および、種類ごとの使用量計測状況についての調査を行いました。2023年度は、さらに使用用途ごとの「使用量の見える化」に取り組む予定です。取水量・使用量を正確に把握し、現状分析を行うことで、重点的に使用量削減を行うべき箇所の特定につなげていきます。
また、「水使用量削減ガイドライン」や「目標値設定ガイドライン」を策定し、全社員の水使用量削減推進への理解を深化させ、水使用量削減に向けての社員一人ひとりの意識向上・行動変容を促進しています。
水資源(上水・工業用水・地下水)使用量については、2022年度は2019年度比で原単位5.4%削減することを目標としておりましたが、実績は21.2%の削減となりました。グループ全体での使用量そのものはほぼ横ばいですが、グループ業績の向上により、原単位での評価では減少する結果となりました。今後も引き続き、グループ全体での水資源使用量削減の活動を推進していきます。
循環する資源を基にした環境負荷フリー・GHGフリー企業への挑戦(YANMAR GREEN CHALLENGE 2050)についてご紹介します。