CSR・環境

環境

資源

限りある資源の有効活用に向け省資源化を推進

事業活動における廃棄物の削減とリサイクルの推進

ヤンマーグループは、2021年度から「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」(YGC2050)の重要テーマの一つとして、グループ全体の廃棄物の削減およびリサイクルの拡大を推進しています。

2023年度は、グループ全体の主要な廃棄物における種類の特定と、削減に関する対策の検討を進めました。また、グループ共通のターゲットとして梱包廃棄物の削減、リサイクルの検討を開始しました。原材料、部品、製品のグローバル物流が増加していくなかで、梱包廃棄物の削減、リサイクルは、廃棄物以外の環境負荷とも連動する重要な課題となってきています。グループ間のグローバルな取引における活動からノウハウを蓄積し、サプライチェーン全体へ活動を広げていきます。

2023年度の国内製造事業所の廃棄物削減は、2019年度比で原単位4.0%(年率1.0%)以上削減の目標に対し、12.5%削減(前年度から9.9%削減)となり、目標を達成することができました。これは、エンジンの生産台数が減少したことに伴う鋳物工場の廃棄物減少と、国内売上高の増加が大きく影響したものです。

また、リサイクルの拡大では、2030年度までに廃棄物のリサイクル率90%以上の目標に対し、国内製造事業所のリサイクル率は92.1%(前年度比+5.5%)、国内・海外製造事業所全体のリサイクル率は80.7%(前年度比+6.4%)となりました。

廃棄物排出・有価物と原単位(国内)

廃棄物排出・有価物と原単位(国内)のグラフ

廃棄物排出・有価物と原単位(海外)

廃棄物排出・有価物と原単位(海外)のグラフ

国内・海外製造事業所の廃棄物の種類・リサイクルの現状

種類別の廃棄物(国内・海外)

(トン)

国内・海外工場 廃棄物内訳 廃棄物総排出量 リサイクル量
鉱さい・ばいじん 22,956 14,778
金属くず 4,465 4,319
廃プラスチック類 2,409 1,765
汚泥 2,250 1,748
廃油 1,791 1,520
木くず 1,775 1,665
廃アルカリ 2,738 2,591
紙くず 1,164 1,154
その他 2,401 859
合計 41,949 30,399

水資源使用量の削減

ヤンマーグループは、省資源化に向けた重要課題の一つとして「水資源使用量の最小化」に取り組んでいます。「YGC2050」では、使用量の削減に加えて、水資源の循環利用・再生水の活用に関する目標を定め、水資源の使用・排水による環境負荷の最小化を目指しています。また、水資源の使用量の多い事業所について、水リスクの分析に着手しました。

2023年度は、世界資源研究所(WRI)が提供する水リスク評価ツール「Aqueduct(アキダクト)」を活用し、国内外の製造事業所を対象とした水リスク分析を行い、事業所単位でのリスクレベルを特定しました。
今後は、「水量リスク」の高い製造事業所を対象とした詳細調査を行い、アキダクトの判定結果とのギャップ分析を進めます。また、水リスクに加え、事業継続リスクの観点から水資源の削減、リサイクルの重要性を検証し、優先度の高い拠点から設備投資方針を検討していく予定です。

国内・海外の各製造事業所の水資源(上水・工業用水・地下水)使用量については、2023年度は2019年度比で原単位7.2%削減することを目標としていましたが、実績は24.9%の削減となりました。製造事業所単位の使用量の増減は目立ったものの、グループ全体での使用量に大きな変動はありませんでした。特に、グループ海外売上高が向上したことにより、海外製造事業所の原単位が前年度より14.4%削減となるなど、グループ全体の原単位が大きく減少する結果となりました。今後も引き続き、グループ全体での水資源使用量削減の活動を推進していきます。

  • 水資源使用量=「上水・工業用水・地下水の使用量」として定義しています。

水資源使用量・売上高原単位(国内・海外)

水資源使用量・売上高原単位(国内・海外)のグラフ

水資源使用量・売上高原単位(国内)

水資源使用量・売上高原単位(国内)のグラフ

水資源使用量・売上高原単位(海外)

水資源使用量・売上高原単位(海外)のグラフ

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