YANMAR design みらいのけしき展

YPVは、様式にとらわれず本来の機能的な価値・意味を重視する「本質デザイン」の思想に基づき、2035年を想定して各事業の“ありたき姿”を視覚化したビジョン。また、人に寄り添いながらも過酷な現場で耐えうる機械を製造してきたヤンマーのデザインを「柔和剛健」という言葉で表現している。YPVのデザインを通して定義された新しい意匠やキャビンの構造、HMI(Human Machine Interface)などの要素をプラットフォーム化することで、効率的な製品づくりと客目線に立った機能の改善の両立を目指す。

Advanced Agricultural Machine Design

2035年の農業を見据えた革新的な設計思想による先行デザイン農業機械。
長年、人に寄り添いながらも過酷な現場で耐えうる機械を製造してきたヤンマーが、「柔和剛健」というデザイン理念をもとに表現している。

YPV-Lの写真
キャビンレス仕様の写真

従来の常識を覆し、キャビンの位置を前方に移動させることで、長時間作業する際の居住性を大幅に向上させた。また、タイヤトレッドの調整が可能となり、幅広い作業に対応できるよう設計されている。さらに、完全自動化を視野に入れたキャビンレス仕様にも対応し、作業場所や作業者のニーズに合わせたカスタマイズが可能。

Advanced Human Interface

就農人口の減少や従事者の高齢化により、農作業の現場は大きく変化し、トラクターのキャビンに求められる機能も大きく変わっている。かつてはプロ専用の道具という位置づけだったが、高機能化が進む中で、誰もが使える製品が必要とされている。
運転席には直感的な操作が可能な大型モニターを設置し、他の自動運転農機を制御する司令塔の役割も担っている。

YPV-Hの写真

キャビンを他の製品と共通化することで効率的な開発を実現しつつ、操作性においては初心者からプロまで、誰でも高度な作業を直感的に行えるように設計されている。

Advanced Excavator Design

「YPV-C」では、今後増えると考えられるリノベーションや屋内作業を見据えて建設機械の電動化を進めていく。災害時にはいち早く現場への移動が必要となるため、クローラではなく走行に最適なホイール(タイヤ)を採用している。電動化で課題となるバッテリーの持続性と給電は、自走式バッテリー車で必要なタイミングに自動給電することが可能となる。

YPV-Cの写真
キャビンレス仕様の写真

YPV-Cにおいてもキャビンレス仕様に対応

Advanced Foiling Sail-Boat Design

「YPV-S」は、新たなマリンライフを提案するフォイリングセイルボート。これまでヤンマーが蓄積してきた舶用技術やノウハウをベースとして、揚力で船体を浮かび上がらせるフォイリングや風力によるセイリングを組み合わせて自然力を最大限に活用し、動力から船上での過ごし方までデザインした。
自動制御された帆によって、操船技術を問われることなく多くの人に洋上の豊かな時間を過ごせることを目指している。

フォイリングセールボートの写真
YANMAR designロゴ